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『待ち行列API』は色々な待ち行列を作成・管理できるAPIです。ユーザー登録による待ち行列の管理機能を提供する他、並んでいるユーザーには前後に並んでいるユーザーと軽くコミュニケーションがとれる等、バーチャルな待ち行列のシチュエーションを提供します。順番の知らせを待つという味気ない状況を、実際に並んでいる様に演出することで待ち遠しい気持ちを喚起し、より楽しく待つことができるようになります。
Webサイトのベータバージョンなどで招待制を取るケースなど、Webサイトからユーザが応募をし、順番待ちをする局面があります。システム上はほぼ定型的な処理なので、共通のAPIを使用すれば、サービス提供側にとってはまず開発の手間を省くことができるという利点があります。
また、待ち行列に入った後、何も行うべきアクションや情報がなく、ユーザーにとってサービス利用のモチベーションが低くなってしまうケースがあります。 せっかく同じ目的を持った潜在顧客が並んでいるのですから、そこに何か場を提供できないかと考えました。
サービスを提供する側が導入して、ユーザーに対するサービスとして提供します。待ち行列の基本的な管理機能として、ユーザーの末尾への追加、ユーザーの先頭からの取り出し、順番が来たユーザーへのメール通知の機能があります。これらはAPIとして提供されます。
一方、待ち行列に並んでいるユーザーが使う機能としては、自分の順番の確認、待ち行列に並んでいる自分の前後の人とのコミュニケーション、順番待ちに対するつぶやきがあります。これらは既製のWebページおよびAPIとして提供されます。つぶやきは管理者からも確認でき、ユーザーがどんな気持ちで待っているのかを知ることでサービスをより使いやすいものにしていくことができます。
Webサイトに限らず、ある程度の時間を必要とする待ち行列ができるサービスに適用することが可能です。例えば旅行ツアーなど人気がある商品はすぐに定員でいっぱいになり、何人もの希望者がキャンセル待ちの状態になります。このような場合でも、旅行したい場所が一緒なのでキャンセル待ち状態で待ち行列に入っている前後の人との簡単なコミュニケーションで盛り上がることができます。また、自分の順番がはっきりわかれば別の商品に変えようかなどユーザーにとっても行動がしやすくなり、その会社のサービスに対する好感度は非常に高くなります。
状態に変化がないとユーザーが飽きてきてしまうおそれがあります。その為、管理者側からそのサービスに関する情報を開示するなど、前後のユーザーとのコミュニケーションを活性化させたり、そのサービスを早く利用したいと思わせるような仕掛けが必要になります。